医師として働けなくなったら長期で補償!
ここでは、賠償責任保険の請求の流れについて解説しています。
保険金の請求を行う際には、まず必要な書類と証拠品などを整理します。提出書類では、加入している保険会社で用意している用紙に記入するものもあるので、まずは保険会社に問い合わせてその指示に従います。
主な必要書類では、保険金請求書や事故内容報告書、損害の発生を確認する書類、損害賠償金額や損害賠償請求権者がわかる書類、被保険者が負担した費用がわかる書類などです。その他、必要に応じて保険会社が求める書類を用意します。
必要な書類等が用意できたら、保険会社に連絡し提出します。保険会社では、提出された書類を確認し、保険金の支払いの有無の必要性を調べます。この確認作業は、大体1ヶ月ほどかかることが多いようです。また、必要な事項の確認において、警察機関などの捜査結果の照会、損害保険鑑定人や専門機関の診断・鑑定などが行われることもあります。
提出された書類を確認した後、適切な保険金支払のために請求内容について、調査結果や各種法令、保険約款の規定に沿っているか審査を受けます。その審査では、関係当事者や第三者の名誉、信用、プライバシーなどについては十分に配慮されて行われています。
また、正当な理由がなく、保険会社からの確認に応じなかったり、妨げるような行為が見られた場合、保険金の支払いがされない事もありますので、保険会社からの確認要求には可能な限り応じるようにします。
保険金の支払いには、細かな確認があるため一定の時間がかかりますが、どれくらいの日数がかかるのかは保険会社からも前もって通知されます。
適切な保険金の支払いが認められると、主たる保険金とそれに付随する特約・費用保険金などの支払い手続きが行われます。支払いの際には、保険金の支払いについての根拠が説明されます。
保険金の支払いは、保険金を保険会社から受け取る前に、患者さんに賠償金を既に支払っている場合では、医師にそのまま支払われます。患者さんがまだ賠償金を受け取っていないけれども、医師が受け取ることを患者さんが承諾している場合でも、保険会社から医師に直接支払われます。もしくは、保険会社が直接、患者さんに支払う場合もあります。
保険金の支払いを円滑に行うためには、保険会社に事前に確認することが大事です。それは患者さんとのトラブルに発展したときからで、保険会社と連絡を密に行い、勝手な行動をとらないようにします。自己判断によって保険金が支払われなくなることもあります。
また、保険金の支払い請求の際には、保険会社が独自の書類を用意している場合もあります。対応方法について事前に保険会社に確認し、指示された通りに準備しましょう。調査の協力依頼があった場合には丁寧に対応するようにしましょう。
審査の結果により、保険会社の判断で保険金の支払いを拒否される事があります。保険金支払い拒否に不服がある場合は、再審査請求も可能です。
実際の事故事例(請求事例)については、各保険会社にてほぼ公開されていません。支払い事例のサンプルは一部公開されています。